さらばぽっこりお腹!便秘を改善するプーアール茶の効果と正しい飲み方とは?

プーアール茶という中国茶を知っている人は多いでしょう。しかし効果まで詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。特にプーアール茶の持つ優れた便秘改善効果はぜひ知っておきたいものです。そこでここではプーアール茶の便秘改善効果やお茶の入れ方について詳しく解説します。

プーアール茶とは発酵茶

まずそもそもプーアール茶とはどのようなお茶なのでしょうか。

プーアール茶は緑茶を後発酵して作られる

お茶は製造方法によって、不発酵茶の緑茶、半発酵茶の烏龍茶、発酵茶の紅茶、後発酵茶のプーアール茶と分かれます。

発酵とは、茶葉に含有されるタンニンが酸化することを指します。発酵が進行するにつれ、茶葉に含まれる葉緑素が破壊され、お茶の色は緑色から褐色に変化します。さらに香り成分も増え、渋味とこくが生まれます。

さらに後発酵茶とは、茶葉を摘んだ後ですぐ加熱して葉に含まれる酵素の働きを止め、茶葉が発酵しないようしたうえで、茶葉をもむ作業などをしてから、最後に微生物を使って改めて発酵させて製造したお茶です。

後発酵も天日によるものと加熱によるものが

プーアール茶が分類される後発酵茶は、さらにその発酵方法によって生茶と熟茶に分かれます。

生茶とは時間をかけてタンニンが自然発酵するのを待ってでき上がるもので、熟茶とは生茶を多湿の状態に置いて、コウジカビによって発酵させて作るお茶です。一般的に販売されているプーアール茶は熟茶です。

プーアール茶が便秘に効果的な理由とは?

ではなぜプーアール茶は便秘に効果があるのでしょうか。その理由は以下の通りです。

ポリフェノールが善玉菌を増やす

便秘は腸内において悪玉菌が繁殖し、腸内環境のバランスが崩れることによって発生します。これに対してプーアール茶に含まれるポリフェノールは胃腸の働きが活性化させ、善玉菌を増殖させるので、腸内環境が改善し、便秘が解消されるのです。

マグネシウムが便を柔らかくする

さらにプーアール茶に含まれるマグネシウムも便秘改善には効果的です。

マグネシウムは腸内で胃酸や膵液と反応して、塩分の濃度を下げます。すると腸内の濃度と体内の濃度の差ができるため、濃度の高い方から薄い方に水分が移動する浸透圧によって、腸管から腸内に水分が移ります。すると腸内に送られた水分が便を軟らかくするために、便秘が解消するのです。

マグネシウムは医療分野でも、重度の便秘解消のために薬剤として処方されているほど便秘改善効果が高い成分です。

以上の2つの成分がプーアール茶には含まれているために、便秘改善効果が期待できるのです。

便秘解消に効果的なプーアール茶の飲み方は?

では便秘が解消されやすいようにプーアール茶を飲む方法にはどのような点がポイントなのでしょうか。

・プーアール茶を淹れるための事前準備

プーアール茶を効果的に、かつおいしく飲むためには事前準備が大切です。

固形の茶葉を崩す

一般に販売されているプーアール茶は固形になっています。お茶を淹れるためにはこの固形の茶葉を崩す必要があります。茶葉が固まった淹れてしまうと、茶葉の味わいが出ないと同時に、便秘を改善させる成分も十分に引き出されません。

それを避けるためには固形の茶葉を先の尖ったものでしっかりと崩して、1枚1枚の葉っぱになるようにすることが大切です。

軟水を準備する

またプーアール茶を淹れる場合は、軟水を用いましょう。硬水で淹れてしまうと、硬水に豊富に含まれるミネラルの影響によって、プーアール茶のうまみ成分がうまく抽出できなくなってしまいます。すると苦み成分だけのお茶になってしまうため、プーアール茶の本来のおいしさを味わえなくなるのです。

 

・プーアール茶を淹れる道具は? 

プーアール茶を入れる際には以下の道具を用意しましょう。

  • ティーポット(急須やコーヒーサーバーでOK)
  • 湯のみ
  • 沸騰したお湯

ティーポットは普段日本茶を淹れている急須やコーヒーサーバーで代用可能です。しかしプーアール茶を淹れてしまうとその香りが急須やコーヒーサーバーに移ってしまうこともあるので注意しましょう。

・プーアール茶の淹れ方は?

次にプーアール茶の淹れ方について説明します。

1、ティーポットに茶葉を入れる

用意したティーポットに茶葉を入れます。目安としては、お湯100ccに対して1gの茶葉です。だいたい1杯分のお茶に対して、10円玉程度の量の茶葉が適切です。

2、洗茶は絶対にしよう

洗茶を行うと、茶器を温まるので、淹れた時にお茶の温度が冷めることが防げると同時に、茶葉についた汚れを落とすことができるため、よりおいしくプーアール茶を味わえます。ですから面倒でも、プーアール茶を入れる前には1度洗茶をしましょう。

洗茶の方法は、ティーポットに茶葉を入れ、沸騰したお湯を注ぎ、10~20秒ほどでお湯をカップに注いで出すことです。その際に茶葉がしっかりほぐされていることを確認しましょう。茶葉がまだ固まっていると、十分に茶葉の美味しさと成分を抽出できません。

3、お湯を入れたらしっかり蒸す

洗茶の後に、もう1度お湯を注ぎ、そのまま茶葉をしっかりと蒸し、十分に成分が抽出されるようにします。時間的には5分程度が目安です。その際にはお茶が冷めないように、ティーコゼーなどで保温したほうがベターです。

4、濃度が均等になるように回し入れをする

でき上ったプーアール茶を複数のカップにサーブする時には、濃さが均等になるように回し入れをしましょう。

食事と一緒に飲めばダイエット効果も!

プーアール茶には便秘改善効果だけではなく、ダイエット効果もあります。ダイエット効果はプーアール茶に含まれる重合型カテキンとリパーゼによってもたらされます。重合型カテキンが脂肪の吸収を抑制し、リパーゼが脂肪を分解を促進するので、ダイエット効果があるのです。

このダイエット効果をより発揮させるためには、食べ物と一緒に重合型カテキンとリパーゼを摂取することが望ましいです。ですからプーアール茶は食事をする際に一緒にのむことがおすすめです。

まとめ

いかがですか。

以上で解説したように、プーアール茶には便秘を解消し、ぽっこりリお腹をへこませる効果があります。もしも便秘で悩んでいるとしたら、毎食事の飲料はプーアール茶にするなど、しっかりとプーアール茶を飲むことをおすすめします。

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旅、蕎麦と酒(全ジャンル)、落語、そして猫をこよなく愛する大阪在住ライターです。
最近は肩こりがさらにひどくなり、デスクでPCに向かいながら上半身ヨガで何とかしのいでいる日々。
しかしそのおかげで左半身のだるさが取れました!