もくじ
身体を温めるとどんなにいいことがあるの?
まず身体を温めるとこれほどよいことがある、という点についてです。
血行が良くなって美肌に
身体を温めると血管が拡張するので血行がよくなります。血行が改善すれば血色がよくなってそれだけで美肌に見えます。
さらに血行がよくなると、血液によって肌に栄養が行き渡るので、肌の新陳代謝が活発になり、肌の弾力、うるおい、キメが回復します。
むくみがとれて小顔に
血行が良くなれば新陳代謝が活発になり、体内の老廃物が排出されます。老廃物が排出されると、リンパの流れがよくなってむくみが解消します。特に顔はむくむと大きくなりますから、逆にむくみが取れれば小顔になれます。
免疫力もアップ
体温が1度下がると、免疫の機能を持った白血球の動きが3割減になり、風邪をひきやすくなったり、最悪の場合はガンが発症しやすくなります。
これに対して体温が1度上がると、免疫力が5~6倍も向上し、さまざまな病気を防いでくれます。
肩こり・腰痛解消
人間の身体は常に動いているため筋肉も疲労しています。血行が悪いと疲労によって生じた疲労物質や発痛物質が筋肉に蓄積されるので、肩がこったり、腰痛を発症します。さらに、筋肉が慢性的に疲労状態にあるため、それを補おうと無理な姿勢になるので、悪循環で肩こりや腰痛がひどくなります。
逆に、身体を温めて血行が良くなれば、筋肉の疲労物質と発痛物質が代謝され、さらに姿勢も自然な状態になるので、肩こりや腰痛が解消します。
ストレス解消
筋肉の疲労は自律神経のうち興奮状態の時に働く交感神経を活発にします。すると神経がリラックスできないためストレスが溜まります。これに対して血行が良くなって筋肉疲労が緩和されれば、リラックス状態の時に働く副交感神経優位になるので、ストレスが解消されます。
夏でも身体を温めた方がいいわけとは
身体を温めるのは寒い冬だけでよいというイメージがありますが、実は暑い夏でも身体は冷房などで冷えているので、温めた方がよいのです。
特に夏に身体が冷えることは内臓の冷えに直結します。胃腸や膀胱が冷えると胃腸炎や膀胱炎が発症し、卵巣や子宮が冷えると生理不順や不妊症になります。自律神経のバランスの崩れれば、だるさや食欲不振、憂鬱さを招きます。
これらのトラブルを防いだり解消するためには、夏でも身体を温めた方がよいのです。
身体を温める方法<運動編>
では身体を温めるにはどのような方法があるのでしょうか。まずは「運動」で温める方法をご紹介します。
下半身と大胸筋を鍛えれば身体は温まる
人間の身体の体温のうち4割は筋肉が発生させています。ですから筋肉を鍛えて肥大化させれば、体温が上がります。特に筋肉のうち下半身と胸の筋肉が大きいので、その2つを鍛えれば体温上昇効果は高いのです。
そこで下半身を鍛えるためのスクワットと、大胸筋を鍛えるためのノーマルプッシュアップをご紹介します。
身体を温める運動教えます
スクワット
- 足を肩幅より少し広く開いてしっかり立つ
- 膝をゆっくり曲げて、お尻を真下に落とす
- 上から見て膝が爪先より前に出ないようにする
- 太ももが床と並行になる位置で3秒静止する
- すっと膝を伸ばす。ただしが膝には余裕を持たせる
- 以上を繰り返す。目標は30回
ノーマルプッシュアップ
- 床にうつ伏せに寝る
- 肩の脇で手のひらを床につく
- 足を肩幅程度に軽く広げる
- 手のひらで床を押して身体を浮かし、つま先と両手で身体を支える
- 腕を伸ばして身体を持ち上げる
- 以上を繰り返す。目標は20回
身体を温める方法<食べ物編>
「食べ物」も身体を温める方法として効果的です。
身体を温める陽性の食べ物とは
漢方の考え方では、食べ物は身体を温める「陽性」と、身体を冷やす「陰性」、どちらでもない「間性」に区分されます。ですから、陽性の食べ物を選んで食べれば身体が温まるのです。
具体的な陽性の食べ物とは以下のように判別できます。
陽性の食べ物には何がある?
固い食べ物
チーズやごぼう、かぶなどの根菜など固い食べ物は水分や脂肪が少ないため、身体を温めると言われています。
北の方で採れる食べ物
北の方の寒い土地で栽培されるものは身体を温めます。たとえば、りんご、さくらんぼ、ぶどう、蕎麦などです。
色の濃い食べ物
色の黒い食べ物も陽性で身体を温めます。具体的には、黒砂糖、紅茶、黒豆、ひじき、醤油などです。
色が赤などの暖色系の食べ物
色が赤などの暖色系の食べ物も陽性です。たとえば紅鮭、海老、赤身の肉、卵などです。
身体を温める方法<生活編>
「生活習慣」の中にも身体を温めるのに最適な方法があります。
何といってもお風呂が温まる!でも正しい方法は?
お風呂が身体を温める生活習慣の代表格ですが、しかし間違った方法で入浴しても実は身体はあまり温まりません。では正しいお風呂の方法とはどのようなものなのでしょうか。
お風呂の基本の温度は?
まずお風呂の基本は、自分の体温にプラス4℃した温度のお湯に入ることです。体温が36℃であれば40℃のお風呂がベストです。
半身浴で長くお湯につかろう!
またお湯に長くつかるのもよい方法です。しかし上で挙げた体温プラス4℃のお湯では血行が良くなりすぎて返って身体に負担をかけるため、プラス2℃程度のぬるめのお湯にしましょう。
そしてそのぬるめのお湯を少なめに浴槽に張って、みぞおちから下をお湯につける半身浴をしましょう。お湯に入っている時間は20~30分間が目安です。すると心臓に負担をかけないまま、大量の汗が出るので、代謝がよくなります。
自宅の食べ物で薬湯もGood!
自宅にある食べ物を使ったお風呂を「薬湯」にするのも、身体を効果的に温めるよい方法です。
たとえば生姜湯はどうでしょうか。生姜湯の方法は、生姜1個をすりおろして紅茶用の紙パックに入れたり布巾で包んだりして、お湯に浮かべるだけです。生姜湯は高い保温効果があるので。身体がとても温まります。特に冷え症、肩こり、腰痛、不眠などを解消してくれます。
このほか大根の葉の大根湯は生理痛に効果的ですし、にんにくを刻んだにんにく湯も高い血行促進効果で肩こり、疲労を解消してくれます。ただし、にんにく湯の場合は臭い対策のため、にんにくを電子レンジで温めてからガーゼに入れて潰してお湯に入れるとよいでしょう。
体を温める洋服とは?
また洋服でも着ぶくれせずに身体を温めることが可能です。
こっそり腹巻をしよう
腹巻というと中高年男性のものというイメージがありますが、しかし腹巻は胃腸などの重要な内臓を温めてくれます。特に腸を温めると免疫力が高まります。ですから、性別や年齢に関係なく、薄めの腹巻などを身に着けることはおすすめです。
マフラーやストールは必須
首、脇の下、背中の下部には身体を温める細胞が集まっています。ですからマフラーやストールなどをすると、効果的に身体が温まります。
マスクは洋服1枚分の温かさ
口や鼻から冷気が入ると身体全体が冷えてしまいます。しかしマスクをすれば冷気が体内に入らないので、身体が温まります。その効果は洋服1枚を上に着たのと同じくらいあるのです。
まとめ
いかがですか。
身体を温める効果とその方法についてお分かりいただけたでしょうか。ぜひご紹介した方法を実践して、健康で美しい身体を肌を手に入れましょう。
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