もくじ
刺繍の魅力
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どことなくほっこりと癒され、かわいらしい印象の刺繍。
世界各地で昔から暮らしの中の手仕事のひとつとされ、伝承されてきました。作品の持つ美しさはもちろん、ミシンを出したりする手間がなくどこでもできるので、ハンドメイドを始めたい人にもぴったり!
- 糸と針さえあればどこでも出来る手軽さ
- ハンカチや小物などに簡単に刺繍できる
- ちくちくと針を進めていくと無心になれる
- 出来上がったら達成感、愛着が湧く
- 出来上がった作品をインスタグラムなどで披露する
- 色々な世界観を表現できる
などと、刺繍にはたくさんの魅力があります。
前回の記事では様々な世界の刺繍アーティストを紹介していますよ。
【刺繍の世界へ①】秋冬のオウチ時間に大人刺繍はいかが?素敵過ぎる世界観にうっとり。簡単刺繍のはじめかた。
今回は、刺繍の種類「フランス刺しゅう」と「クロスステッチ」の違いややり方について説明します。
フランス刺しゅうとクロスステッチが主流。どちらが簡単?
”絵のようなフランス刺しゅう、図形のようなクロスステッチ”
日本で好まれている、多く見られる刺繍はフランス刺しゅうとクロスステッチです。手でつくられた作品はどちらも温かみがあり、ほっこりとします。簡単に始められる手芸として人気があり、出来上がった作品をSNSに投稿する人も多い、女子にいま注目の趣味です。
フランス刺しゅう
前回ご紹介したフランス刺しゅうは刺繍の基本とされ、様々なステッチを自由に組み合わせて作品にしていき、出来上りは絵のように自由なイメージ。
”見るだけで可愛い〜♡フランス刺しゅうの色使いは絶対に女子なら惹かれてしまう”
クロスステッチ
それに対してクロスステッチは布目を数えながら×(バツ)の形を刺していきます。図案を布に移さず布目を数えていきながら面を埋めたり、連続模様にしたり、シンプルな図案から複雑な図案まで刺すことができます。同じ刺し方の繰り返しの作業で作品に仕上げていき、出来上がりは図形のような整った印象です。
難しい技法は不要なので、初心者に親しみやすいのはクロスステッチといわれています。 刺し方は簡単なのに、さまざまな表現ができるクロスステッチ。カラフルな色使いにしても、一色で刺しても素敵。
”北欧のようなほっこりとした温かいイメージのクロスステッチが好き。”
クロスステッチのやり方
前回はフランス刺しゅうのやり方を紹介したので今回はクロスステッチのやり方をご紹介します。
布の選び方。カウントとは?
フランス刺しゅうの道具とクロスステッチの道具の大きな違いは、布と針です。
布
フランス刺しゅうはどんな布にもすることができますが、クロスステッチは布目を数えて刺していくので、縦・横の布目が同じで、数えられる布を使って刺すのが基本です。手芸店でクロスステッチ用の布を選べば安心です。
クロスステッチでは「カウント」という言葉がよく出ますが、カウント数とは布目の大きさの単位です。1インチ(=2.54cm)の中にある折り目の数を表しています。同じ図案でもカウント数が小さいと布の1増すが大きくなり、カウント数が大きいとより詰まった感じに仕上がります。
布目を数えにくい布にクロスステッチをする場合は、抜きキャンバスといわれる便利なものも。これを使えばTシャツやハンカチなどにもステッチを刺すことが出来ます。
針
クロスステッチを刺す場合は、針先が丸くなっている、クロスステッチ用の針を使うと刺しやすくなります。布や糸の太さによって針の番号を選んで刺しますが、販売されている針のパッケージに目安が書いてあるので参考にすると良いでしょう。
糸
刺繍には25番刺しゅう糸、金糸やリネンの糸、ウールの糸などがありますが一番良く使われるのは25番刺しゅう糸。6本のコットン糸がより合わさって1本の糸になっています。作品や好みによって、そのうちの使う本数を引き取って使います。400色以上種類があるので色選びが楽しいですよ!他にグラデーションやラメなどもあります。
刺しゅう枠
布をピンと張るために使います。なくてもできますが、あったほうが刺しやすいです。一般的には丸い形をした枠が多く、サイズは直径8〜30cmまでと様々。好みの図案に合わせて選びますが、分からない場合は持ちやすい10cmか12cmがおすすめ。
初心者はキットがおすすめ
初心者は、必要な道具と図案がまとめて入ったキットがおすすめです。こちらはおうちでビデオを見ながら出来るキット。手芸展以外にもオンラインでもかわいい刺繍キットがいくつもあります。
刺し方
クロスステッチは、交差する糸が必ず同じ方向に揃うように刺します。糸の引き加減が同じになるように刺します。
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販売している場所
https://www.felissimo.co.jp/
刺繍やさまざまな手芸が楽しめるフェリシモ。キットが揃い、手作り初心者から上級者まで楽しめます。毎月1回違うものが届くコースもあれば、初回お試しのキットもあり、額に飾る物から小物まで、作りたいものに合わせて選べるので見ているだけでもわくわくします。
・オカダヤ
新宿にある、手芸総合ショップ。オンラインショップもあるのでじっくり選んでいただけますよ。
オンライン販売メインのクロスステッチ館は、刺繍材料専門のネットショップ。ビギナー向けのキットが充実しています。
クリスマス用の図案
クロスステッチの図案は手芸店やオンラインでたくさん販売されていますが、無料図案もたくさんあります。図案とレシピのことをフリーチャートともいわれます。
もうすぐやってくるクリスマスに向けておすすめのクロスステッチを選んでみました。クロスステッチ刺繍はあたたかみがあるのでクリスマスにお部屋に飾ると幸せな気分になれそうですね。
京都の和装に使われていた金糸の技法を生かし、丁寧に作り上げた日本製の手刺しゅう糸「にしきいと」で作るクリスマスのクロスステッチ。
ルシアンオンラインショップではクリスマスモチーフのクロスステッチ図案やアクセサリーが作れるレシピが無料でダウンロードできます。
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DMC 北欧の妖精トムテ クロスステッチ(森のフィーカ)1セット3400円(税抜き)
刺しゅう糸でも評価が高く愛用者の多いDMCの糸を使って北欧の森に住む妖精「トムテ」を描くセット。気軽に作れるコンパクトなサイズで、セットの刺繍枠のまま飾れるのも魅力的です。
まとめ
フランス刺しゅうとクロスステッチ、どちらがお好みでしたか?どちらか迷ったら初心者には、やはり単純な技法のクロスステッチがおすすめ。出来上がった作品も初めてとは思えないような完成度の高さはクロスステッチです。
小さな作品から初めてだんだんと作品を完成していくと、小物やアクセサリーにも応用できたりと楽しさも増していきます。一針一針進めていって出来上がった作品は愛着もひとしおですよ。