もくじ
ヨガのポーズでバランスが大事なその理由や効果
深く呼吸し、リラックスしながら行うヨガ。身体を丸めたり、伸ばしたり、様々なポーズがありますが、ヨガでは呼吸とポーズを通して心身のバランスを整えていくという目的があります。バランスが良くなると、日常で生じてしまっている身体の歪みが整えられ、軸がしっかりとし、内臓など身体の外側も内側も正しく機能するように変化します。さらに身体が正しく機能すると、健康や美容面はもちろん、集中力が増したり心の面も同時に整えられ、全体のより良い変化が見られるといわれています。
バランスを取るには体幹がしっかりしていないとぐらぐらとしてしまいますが、おへその5センチ程下あたりにある【丹田】を意識し、腹式呼吸をしていくことで体幹も鍛えられ、正しくポーズができるようになっていきます。また、片足で立つものやお尻でバランスをとるものなど、バランスポーズというものがあります。
バランスポーズができない理由とは
バランスポーズができない考えられる大きな理由は、体幹がしっかりしていない、手足の裏でしっかり床を踏みしめていない、ポーズをうまくとろうと力んでしまい他の部分に力が入ってしまっていることが考えられます。さらに頭で色々考えていたり、心の中が忙しく集中出来ていないときも、意外にもバランスが取れない原因になっていることがあります。
バランスをとるコツやポイント
- まずはヨガの基本でもある呼吸を深くすること。鼻と腹式呼吸で深く呼吸することで雑念を取払い、忙しい心をいったん落ち着かせること。リラックスして、からだの余分な力を抜くことも大切です。
- 手足でからだを支えるものはしっかりと手足で床を捉えて、体重を均等にかけること。
- 丹田(おへその5センチ下あたり)を意識し、重心をここに入れてみるとバランスが取りやすくなる。
- ヨガブロックなどを使って軽減しながら、段階的に練習してみる。
バランスをとる基本のポーズ
バランスポーズを繰り返し行うことで、だんだんと体幹もアップしバランスが取れるようになっていきます。ヨガでは一つのポーズを行うことで様々な部分に効果があり、バランスを良くする以外にも嬉しい効果が期待できるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
山のポーズ【ターダ・アーサナ】
すべての立ち系の基本となるポーズです。
疲労回復・集中力アップ・ヒップアップやウエスト、下腹部の引き締め効果・脚のむくみ改善・姿勢を良くする・座骨神経痛の緩和効果
1・両足を腰幅に開いて立つ。足の裏4点(親指の下、小指の下、かかとの左右)に体重を均等にかけます。
2・下腹を軽く引き寄せ、尾骨を床の方に下げる。骨盤は重く、腰は軽いようなイメージをしながら、太ももは内側に向けるようにする。
3・上半身はリラックスし肩の力を抜き、背骨と首をまっすぐに。このとき身体が反ったり猫背になったりしないよう、一直線にすること。両腕は自然に身体の横につけ、胸は開くようにする。目線はまっすぐ、頭のてっぺんは天井から吊るされているようなイメージであごは軽く引く。
4・喉はやわらかく、この状態を30秒から1分程キープし深く呼吸。
木のポーズ 【ヴルクシャーサナ】
集中力やリラックス効果・内臓機能の調整効果・肩凝りや冷え性の改善効果
1・まっすぐに立ち、右足に意識を集中し体重をかけていく。
2・左足を曲げ、左足裏を右足付け根につける。背筋をまっすぐに伸ばし、まっすぐに立つ。
3・胸の前で手を合わせ合掌。息を吸いながらそのまま腕を頭の上へ。腕をまっすぐに保ちながら少し後ろへ。重心はおへその下辺り、胸を開き、お尻はきゅっと締める。
4・目線はまっすぐに向け、遠くの一点を見るように集中しながらゆっくりと深く呼吸。30秒程キープする。
5・腕、左足をおろし、反対側も同様に行う。
半月のポーズ【アルダチャンドラーサナ】
体幹や下半身の強化・疲労回復効果・集中力アップ・ストレス軽減・リラックス効果・太ももやふくらはぎの引き締め効果・消化機能の改善効果・便秘改善・生理痛の緩和
1・両足を大きく広げて立ち、右足つま先を外側に向ける。
2・息を吸いながら右足を少し曲げる。両手は大きく開き肩の高さまで上げる。
3・息を吐きながら右のかかとで床を押すイメージをしながら右ひざを曲げ、上半身を右に傾ける。床と平行になったら右足を床と垂直になるようにまっすぐ伸ばす。
4・左足を持ち上げ、床と平行になる位置にもっていく。
5・ゆっくりと呼吸しながら右手を床につく。難しければブロックや丸めたタオルなどを使うと良いでしょう。左手はまっすぐに天井に向かって伸ばし、腰に重心を置き、この状態を30秒程キープしながら深く呼吸。
6・足をおろし、反対側も同様に行う。
板のポーズ【プランクポーズ】
体幹やインナーマッスルの強化・姿勢を良くする・自律神経を整える・引き締め効果・肩凝りや腰痛の改善効果・生理痛、冷え性解消効果
1・四つん這いの姿勢から手一つぶんを前に出す。足は腰幅に開く。
2・おへその下に重心を置きながら膝を持ち上げ、全身をまっすぐに。腕は床と垂直にまっすぐにし、お尻はきゅっと締める。首、肩、背中の力は抜いて目線は下に。この状態を30秒程キープし深く呼吸。
まとめ
物事にはいつも2つの面が存在し、これを良い悪いと判断せず、どちらかに偏ることなくバランスをとることは楽に生きる秘訣かも知れません。
ヨガでは健康や美容面だけでなく、心身のバランスを整え調和し、生きやすく、よりよい人生を歩くという目的があるので、バランスを良くするツールとしてヨガを取り入れることは理にかなっているかと思います。
バランスポーズがだんだんと取れるようになっていくにつれて集中力が増し、心の状態も自分でわかっていくので、自分と周りの環境のバランスなどもうまく取りやすくなり、それによって客観的に物事を捉えられたり、心身のコントロールが出来るようになるとの声も少なくなく、一度行うとはまってしまう人が多いのも納得です。
ヨガとは呼吸と身体を整えることで人生までもを大きく変える力があり、本当に奥深いですね。
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