もくじ
ヨガはアスリートにも人気
ヨガの愛好者は世界中に沢山います。ヨガは人を問いません。誰もがヨガを楽しむことができます。そんな懐の大きさもあってか、ヨガは今も進化していっているようです。伝統的なスタイルから、ゆったりとした動きのもの、ハードなものまでいろんな種類のヨガスタイルが生み出されています。
ヨガジャーナル日本版調査によると、日本のヨガ人口は月に1回以上行っている人が590万人、今後2~3年以内にヨガをやってみたいという人は880万人にものぼり、潜在者を含めた今後のヨガ人口は約1600万人にもなると推定されているのだとか。
そんな人を選ばないヨガですが、実はヨガはスポーツアスリートにも人気があります。スポーツアスリートといえば激しい動きをすることが多いはずですが、そんな彼らがなぜヨガを取り入れているのでしょうか。
取り入れている理由は?効果やメリット
アスリートがヨガを取り入れている理由を見ていきましょう。
ヨガの瞑想が精神を安定させる
アスリートは常に良い結果を求められます。結果が全てという厳しい世界に常に身を置いていることでかかるプレッシャーは想像以上のものです。彼らは毎日不安と戦っています。スランプに陥ったり、怪我をしたり、アスリート人生はとても過酷です。自分の中にある不安や恐怖に打ち勝つことが結果を出すためにはとても重要なのです。そこで注目されたのがヨガの瞑想でした。ヨガの瞑想を取り入れることで、心を静め、自分を客観的に捉えることができ、ニュートラルな状態にすることができるとされています。心を整えるツールの一つとしてヨガの瞑想が活用されているのです。
ヨガの呼吸法が集中力を養う
アスリートに大切なものは技術はもちろんですが、ここぞ、という場面での集中力も大切です。大切な場面でのミスは許されません。さらに自分のパフォーマンスもベストな状態に整える必要があります。そのために必要なのはいわゆる“ゾーン”に入ること。でも入ろうと思っては入れるものでもありません。アスリートたちは自分のコンディションを“ゾーン”に持っていくための方法としてヨガの呼吸法を使っています。「緊張したら深呼吸!」とはよく聞きますが、これはあながち嘘ではなく、集中力と呼吸は深い関係があると言われています。
ヨガで怪我の予防になる
毎日ヨガをやっている人は分かると思いますが、同じポーズでも時によって感じ方が違うことに気が付きます。「あれ?昨日は突っ張っていなかったところが今日は違和感がある…」など。ヨガの深い呼吸をしながらポーズを取ることで「今の自分」を客観的に見られるようになっていくのがヨガの魅力の一つです。“身体が資本”ともいえるアスリートたちは自身の身体の異変に気付くことはとても大切なことです。怪我をすると選手生命に関わるからです。アスリートたちもヨガをすることで自分の体の状態を知り、状況に応じて適切な対応をとることで長くベストコンディションで選手生活を続けられるのです。
ヨガで筋肉アプローチができる
ヨガによって自分の身体を客観的に見られるようになっていくのと同時に、もう一つアスリートたちにとって魅力的なのは自分の身体の操作能力を上げられることです。ヨガは必要な筋肉にアプローチし、他の筋肉を休めることが出来ることから理想の身体の動かし方を手に入れるためのトレーニングにうってつけなのです。厳しいトレーニングを積んでいるアスリートたちは理想のイメージを持っており、そこに近づくように日々練習しています。ヨガをすることで自分のイメージを実際の身体の動かし方に反映させやすくなるというわけです。
ヨガを取り入れているアスリート
日本人ではサッカーの長友佑都選手、テニスの錦織圭選手、野球のイチロー選手がヨガを取り入れています。
外国人ではテニスのジョコビッチ選手、マリー選手、バスケットのレブロンジェームズ選手、アメフトのキース・ミッチェル選手などのアスリートがいます。
学生野球でもトレーニングにヨガを取り入れているところが増えてきているそうです。
アスリートはどんなヨガメニューをしている?その内容は?
長友佑都選手は「ヨガ友」という本を出版しており、仲間とも度々ヨガをやっているようです。怪我をきっかけに柔軟性を手に入れるためにヨガを始めたそうです。この本では体幹トレーニングやストレッチをミックスした独自のヨガを紹介しています。
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ポッコリお腹改善のポーズや、腰痛改善に効果的なポーズ、肩こり改善に効果的なポーズなどちょっとアレンジを加えたものになています。
長友選手は寝る前に5分~10分の瞑想を日課にしており、ヨガをすることで身体が柔軟になり練習中や試合中のパフォーマンスが向上したと語っています。
テニスのジョコビッチ選手はバレエダンサーによって創設されたZENCIELというヨガをしています。このスタイルのヨガは2つの要素から構成されています。バレエが持つ芸術的な形とエネルギーを動きによって体現するもの、そして古代中国から伝わる内なるエネルギーの概念である“極”の理解を体現するというもの。ちょっと分かりにくいですが、内的エネルギーの流れを整える一連のエクササイズで体を調節し、癒し、強くして活性された内的流れが体を良い状態に持っていく、ということなのだそう。
まとめ
柔軟性、体幹、そして精神の強化に効果的なヨガは日々プレッシャーと戦っているアスリートたちにとって非常に有効と言えるでしょう。今後もヨガをするアスリートたちが増えていくのではないでしょうか。一流のアスリートも取り入れているなんて、ヨガってやっぱりすごいですね。
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