多くの人が美容や健康に効果があると認識し、気持ち良くリラックスできそうなイメージを持つヨガ。ライフスタイルへと取り込み、習慣的に行う人も多くいます。
しかしその一方、「ヨガが嫌い!」という人も中にはいるようです。本来嫌われる要素などなさそうなヨガですが、ヨガ嫌いな人はどのような理由から嫌いなのでしょうか。
今回はヨガが嫌いという人の理由や、今は良くてもいずれは嫌いになる、なんてことがないように注意したいポイントを解説します。
もくじ
ヨガが嫌いな人もいる!その理由は?
ヨガのことを嫌いという人の主な理由を項目ごとに解説します。
宗教的・スピリチュアルなイメージ
ヨガは紀元前より形を変えながら脈々と受け継がれた歴史のあるもので、インド思想が元となっています。
ヨガ本来の目的は自我を取り払い、宇宙のエネルギーを得るとか、悟りを得ることだとか、肉体と精神を呼吸によって繋げるというものがあります。
またヨガにはポーズや呼吸という肉体面のことだけでなく、瞑想や意識の高まりなど精神的な事柄に対してもアプローチされます。
宇宙だとか神だとか、真我だとかそういうものはスピリチュアルな匂いを感じてそれが胡散臭い、そう感じる人もいるようです。
本来スピリチュアルというのは本来の自分にかえるというシンプルなものですが、「信じられない・怪しい」という意見がさらにメディアの拡散によって増し、胡散臭いイメージが付いてしまいました。それゆえ、やはり拒否反応を持つ人も一定数いるのでしょう。
インストラクターが自分に合わなかった
ヨガ嫌いな人の2つめの理由は「インストラクターが合わなかった」というもの。これは少々不運と言わざるをえません。
たとえばお金を出して教室に通っているのに話ばっかりできちんとレッスンしてくれないとか、物言いがキツく通いづらくなってしまったなどという場合もあるようです。
無理を強いられたりすることもあれば、何となくインストラクターの感じが好きじゃない、そんなこともあるでしょう。
この場合はぜひ場所を変えて自分に合うインストラクターのもと、または自宅でポーズを確認しながら行うと、ヨガ嫌いは解消されるかもしれません。
嫌い・苦手なポーズがある
ヨガを教室などで行うと大体60分~90分ほど行われます。その間、始めは呼吸を整え穏やかな動きのポーズが段々と「ちょっとキツいと感じるポーズ」に変化し、繰り返して行われることは多々あります。
また、ヨガのアーサナ(ポーズ)ではバランスポーズというものがあり、身体の芯を軸に片足でバランスを取って行います。継続すれば体幹がしっかりとし、次第に軸がぶれず行えますが、慣れるまでは難しい人も多くいます。
それらのちょっと苦しいポーズが苦手で嫌いになり、その結果ヨガ嫌いになる人もいるようです。
体が硬い
ヨガを継続することで身体の柔軟性が高まり、関節の可動域が大きくなるというメリットがありますが、体が硬い人にとってはそこまでのプロセスで嫌いになってしまう場合があるようです。
ヨガは少しずつ心身に変化を及ぼすものなのですが、体が硬いはじめの頃は思うようにポーズが決まらず「人が感じているよりも自分は大分苦しい」という印象を抱き、その結果ヨガ嫌いになってしまうのですね。
動きがスローで運動した感じがしない
ヨガの動きは激しいものではありません。深い呼吸とともにポーズを行い、ポーズの完成系として静止したまま呼吸を繰り返します。有酸素運動とはいえ動きが緩やかなのですね。
せっかく身体を動かすためにやっていてもこれらの緩やかな動きでは運動した気がしない!物足りないと感じる人もいるようです。
しかし実際にはヨガにはさまざまな種類があり、動きが激しくしっかりとした運動量を持つものもあるのです。
アシュタンガヨガやパワーヨガはヨガの中でも運動量が多く、次の日に筋肉痛になることも。さらに、ホットな環境で大量の汗をかきながら行うホットヨガで上記のヨガを受ければ更にカロリー消費量は上がります。
自分に合ったヨガを見つけられたら、また好きになれるかも。
ヨガを嫌いにならないために気をつけておきたいポイント
上に述べたものが「ヨガ嫌い」な人の主な理由です。今は好きだけどいずれは嫌いに…なんてことにならないために気をつけておきたいポイントをまとめました。
- 短期間での心身への効果を期待しすぎない
- まわりと比べない
- 効果を求めるあまり、一気にやり過ぎない・特に不調がある場合、無理は禁物
- ヨガのレッスンへ通う前にいくつかのクラスを体験し、自分に合うインストラクター(好きなインストラクター)のいる教室をじっくり選ぶ
- すぐにすべてのポーズができるわけではないので、イライラせずに少しずつ変化することを楽しむ
- キツいと感じるポーズの際に呼吸を止めがちだが意識して深い呼吸を意識する(身体の柔軟性を高めるため)
- 自宅でマイペースに行う、など自分に合った方法でヨガを行う
これらのことに気をつけておきましょう。思ったとおりにいかないと面白くなくなる場合もありますが、少しずつ確実に変化しているものです。
特に不調を抱えながら無理をすると、より悪化させ、その結果嫌いになるということも有り得ます。自分にとって心地良いと感じられる程度に行いましょう。
自分に合ったヨガ選びも重要!
ヨガには様々な種類があり、それぞれ魅力や特徴を持っています。一番基本とされよく行われるのはハタヨガというものですが、近年は高温多湿の環境下で行うホットヨガも大人気ですね。
しかしたとえば暑さに弱い人がダイエット効果を期待して、無理をしてホットヨガを選ぶと、ただの試練としか感じられずその結果辛い=嫌いとなってしまうこともあります。
アロマや瞑想などで心身のリラックスに焦点を置くヨガもあれば通常のハタヨガより動きの多いパワーヨガもあります。
初心者向け・難易度や運動量などをチェックし、自分に合ったヨガを選んで行うことをおすすめします。
また、教室に通わずともDVD付きの書籍やスマホアプリなども多数あります。難しくなくいつでもできて気持ち良い「ずぼらヨガ」なるものもあり、とても人気のようです。
体が硬くて通常のヨガでも難易度が高いと感じる場合、このような簡単なヨガや、初心者設定でプログラムされているDVDやアプリなどを利用し、少しずつ自分のペースで柔軟性を高めていくと良いでしょう。
ヨガは快適に気持ち良く過ごすためのもの!
本来ヨガは快適な、気持ちの良い心身を実現するためのもの。瞑想で意識を深め、アーサナを腹式呼吸とともに行うことで身体の内側から健康に美しく変化していくというものです。
正しく腹式呼吸やアーサナをマスターすることが重要で、やはり継続が必要なものですが、一生ライフスタイルに取り入れ、付き合っていけるほど奥の深いものです。
そんなヨガを嫌いになってしまっては勿体無いですね。これから始めようという人はぜひ前段階で、自分に合った教室やヨガの種類を選びましょう。
すでにヨガを始めている人も何か腑に落ちないことがあれば別のヨガを試してみたり、ヨガの哲学などに理解を深めたりすると良いでしょう。
ヨガと快適な関係を築き、ぜひライフスタイルの1つとして習慣化し、心身ともに気持ち良く生活しましょう!
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