もくじ
日常へと取り入れたいエクササイズとして名の上がるヨガとピラティス。それぞれどんな特徴やメリットを持っているのでしょうか。
ひとえにエクササイズといっても、個人で始めるにはそれぞれ行う人によって目的も様々でしょう。
今回はヨガとピラティスの特徴やメリットの解説とともに、各目的ごとにヨガとピラティスどちらが向いているか、そしてそれぞれの効果について見ていきます!
ヨガとピラティス、それぞれどんな特徴とメリットがあるの?
ピラティスはヨガポーズをベースに作られているため、「似てる」「違いがあまり分からない」という声がよくあります。しかし全然違うもの。2つの違いをまとめてみました。
発祥 | 呼吸法 | 目的 | 効果 | やり方 | |
ヨガ | 負傷者のリハビリとして開発 | 腹式呼吸 | 肉体と精神を深い呼吸によって繋げる | 肉体・精神ともに様々な効果がある | ポーズを取ったら静止する |
ピラティス | 修行法として生まれた | 胸式呼吸 | 身体の奥の筋肉を鍛える | インナーマッスルが鍛えられ、痩せやすい身体が造られる | 常に身体を動かす |
ヨガとは?
ヨガとは本来「肉体と精神を深い呼吸によって繋げる」という目的があります。ポーズの他に瞑想も行い、それらは常に一定リズムの深い腹式呼吸で行われます。腹式呼吸は副交感神経へと働きかけるので、リラックスへと繋がるのですね。
自己を内観し、ヨガの教義に基づいた生活を送り、心身に深い落ち着きとバランスを得るものです。
ヨガのメリット
ヨガのメリットをまとめてみました。
- ポーズを覚えてしまえばいつでも行うことができる
- マットと動きやすい服装さえ用意すれば始められる
- 継続することで本当に多岐にわたる効果が得られる(効果の内容は後述)
- 教室に通っても良し・自宅で行うことも可能
ピラティスとは?
ピラティスとは本来、怪我をした兵士のリハビリの方法として考案されました。ヨガ・バレエの要素を持ち、身体を柔軟に整え鍛えます。そしてピラティスも呼吸を取り入れます。しかしその呼吸はヨガと異なり胸式呼吸です。
胸式呼吸は交感神経へと働きかけます。胸郭を開き酸素を大量に取り入れる胸式呼吸で交感神経が活発になるとともに肉体も活動的になります。常に動きを持つピラティスには効果的な呼吸法なのですね。
目的としてはエクササイズを行いながら骨格や筋肉に働きかけ、歪みを矯正しながら筋力をつけるということが挙げられます。
ピラティスのメリット
- 短時間でも効果が出る
- ヨガ同様、マットと動きやすい服装さえ用意すれば始められる
- 筋肉バランスが整えられる
- ダイエット効果も期待できる
ヨガとピラティスのそれぞれの効果とは?
ヨガの効果とは?
ヨガの効果は「呼吸・瞑想・ポーズ」という3本柱によって得られるもので様々あります。
深い腹式呼吸と瞑想によってメンタルへと深い安定・落ち着きをもたらし、意識が高まること。
そして肉体的な効果は以下にまとめました。
- 体幹やインナーマッスルの強化
- 内臓が正しい位置へと戻り、本来の機能を取り戻す
- 腹式呼吸によって、脳から足のつま先まで血流が循環する
- 冷え・生理痛・腰痛・肩こりなどの慢性的な症状の軽減
- 基礎代謝が上がる
- 骨盤や背骨・姿勢の歪みの矯正
- 痩せやすい身体が造られる
- 女性らしいしなやかなボディラインへと変化する
ピラティスの効果とは?
ピラティスで得られる効果をまとめてみました。
- 体幹が鍛えられることで、「肩こり・首こり・姿勢の悪さ・骨盤の歪み」が矯正される
- 基礎代謝が向上されることでメリハリのある体型が得られる
- 姿勢が良くなるとともに、メンタルバランスも整えられる
- 硬い身体を柔軟にし、ケガを防止する
- 血流が良くなり冷え性が改善される
ヨガとピラティス、どちらかの選び方
ダイエット目的なら、ヨガとピラティスどちらが良い?
ヨガ・ピラティスともに呼吸を意識しながらポーズを取るという特徴を持ち、継続すればどちらもダイエット効果があります。
どちらも同じような効果が得られるのであれば、あとは自分に向いている方法を選べば良いのです。
それがどのようなものかというと、骨格を意識しながら(つまりフィジカル面に意識を置く)ダイエット効果を得たいのであればピラティスを選ぶと良いでしょう。
精神的な部分にフォーカスしながらダイエット効果を得たいのであれば、ヨガを選ぶことをおすすめします。
慢性的な腰痛や肩こり・猫背には、ヨガとピラティスどちらが良い?
肩こりや猫背はともかく、腰痛がある場合は特に無理をすることは禁物とされています。
しかし、痛みがある場合には行わない方が良いピラティス。ピラティスは痛みが無くなってから行いましょう。
腰痛が酷い時はどちらも避けるべきですが、ちょっと動かしたい…という時はヨガを行いましょう。しかしもちろん気持ち良いと感じられる程度に留めましょう。
教室に通っているからといって周りに合わせる必要はありません。身体の声を聞きながら、無理と感じるものは一切行わず、気持ち良く感じる範囲を出ないようにしましょう。
猫背や肩こりについてはヨガもピラティスも継続することで効果があるとされているので、自分がやりたいなと思うものを気分によって行うと良いでしょう。
これら慢性の痛みは多くの人が抱えていますが、やはり辛いもの。かかりつけの医師がいたり、整体などに通っている場合は相談してみると良いでしょう。
精神的にリラックスしたい人は、ヨガとピラティスどちらが良い?
ヨガでもピラティスでも一定時間肉体を動かすことで気持ちがスッキリし、リフレッシュできます。
しかしよりメンタルへとアプローチしたいという場合、ヨガを選ぶことをおすすめします。
肉体と精神は繋がっているというのが本来のヨガの考え。私達現代人はともすれば肉体の効果へと意識が向きがちですが、本来繋がっているのであれば、肉体と同じように精神を落ち着かせることが大事ですね。
ヨガはポーズだけでなく、腹式呼吸や瞑想もかなり重要視されています。運動によるメンタルへの効果だけでなく、意識やメンタルへとダイレクトに働きかけます。
その結果、メンタルバランスが整えられて何だか気持ちが良い、という以上に意識そのものが高まり、より自分らしい人生を送ることへと近づくのです。
ヨガの瞑想は難しいことではありません。ただほっとくとあちこちへと動き回る思考を落ち着かせ、呼吸に意識することで雑念を払うことが重要です。
体質改善目的なら、ヨガとピラティスどちらが良い?
体質改善目的の場合はヨガ・ピラティスどちらを選んでも良いでしょう。痛みがある時は優しく、ヨガを行いましょう。
より肉体的にアプローチしたい場合はピラティスを、もっと全体的に肉体・精神ともへアプローチし、体質改善したい場合はヨガを選ぶと良いでしょう。
ヨガ・ピラティスどちらでも自分の望む方法で体質改善を実現することが可能です。ただどちらの場合もやはり一番重要なのは継続すること。
ヨガもピラティスも継続が大事!正しく知って効果的に生活へと取り入れよう!
ヨガであれピラティスであれ、継続すれば様々な効果が得られることが分かりました。
きちんとした方法さえ習得すればヨガ・ピラティスどちらを選んでも良いでしょう。どちらを選んだからもう1つはやらない!などと決める必要もありません。
今日の気分や身体のこの部位をリラックスさせたい、などという目的だって日々出てくるでしょう。
方法さえ習得してしまえばそこは臨機応変に、ヨガとピラティスの良いところをそれぞれ取り入れ、気分に応じて日常生活の中で行ってみましょう!
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