もくじ
ヨガには様々な効果や追求の度合いがあります。美容や健康のために生活へと取り入れる人、瞑想や断食を行う人、さらにはヨガの教義に基づいた生活を行う人もいるでしょう。
ヨガを追求し、ポーズ以外の様々なものを取り入れる人の中にはスピリチュアルな面にも関心を持ち生活へと取り入れる人もいるのではないでしょうか?
チャクラを開くという言葉を聞いたことがあるという人は多いと思いますが、チャクラを開くとどうなるのか、そして肉体に7つあるといわれるチャクラはどの身体の部位に対応しているのか?
今回はそんなヨガとチャクラの関係について詳しく迫ってみます!
7つのチャクラとは一体どんなもの?
チャクラとはサンスクリット語で「車輪」を意味し、人間の身体にあるエネルギーセンター・通り道のこと。文献によっては身体中に数万あるといわれますが、もっとも着目され、よく知られているのが「7つのチャクラ」です。
宇宙から高いエネルギーをチャクラを通して取り込むことによって私達の心身も快適かつ健康に保たれ、逆にチャクラが詰まっていると身体に不調を起こしエネルギーが弱まっていくとされます。
ヨガやアーユルヴェーダではしばしばこのチャクラが意識され、瞑想やポーズを行うとともにチャクラが開かれることを意識します。チャクラを開く瞑想というものもあります。
チャクラは第1チャクラから第7チャクラまであり、それぞれの対応部位・色があります。
チャクラ | 色 | 特徴 | 場所 | 知覚 |
第1チャクラ | 赤 | 生存・肉体と欲求 | 尾てい骨 | 嗅覚 |
第2チャクラ | オレンジ | 感情と性 | 丹田 | 味覚 |
第3チャクラ | 黄色 | 力・意思 | 胃 | 視覚 |
第4チャクラ | エメラルドグリーン | 愛・人間関係 | 心臓 | 触覚 |
第5チャクラ | サファイアブルー | コミュニケーション・自己表現 | 喉 | 聴覚 |
第6チャクラ | 藍色 | 知恵・直感 | 眉間 | 第六感 |
第7チャクラ | 紫 | 高次との繋がり・霊性 | 頭頂部 | 自己の超越 |
これら7つのチャクラに詰まりがあると人生からバランスが失われるため、瞑想でこれらの詰まりを無くすこともヨガの目的の1つとなるのです。
チャクラを開くとどんな良いことがあるの?
ではチャクラが開かれるとどんな良いことがあるのかをそれぞれのチャクラごとに解説します。
第1チャクラ(ムーラダーラ)
第1チャクラが開かれると生命力がみなぎり、危険が起きた時にを鋭く察知し、強いエネルギーで乗り越えることができます。
また、大地と肉体を繋げる(グラウンディング)という役割もあります。この第1チャクラに詰まりがあると無気力になったり物事を恐れたり、心身ともに元気のない状態になります。
第2チャクラ(スゥァディスターナ)
第2チャクラは性や情緒・喜び・感情を司るチャクラ。この第2チャクラが開かれているとセクシャリティ(性的な魅力)が増し、創造性が解放されたり喜びに満ちたエネルギッシュな人生へと繋がります。
第2チャクラが詰まっていると自分に厳しくし過ぎたり罪悪感を感じやすく、不感症・性的不能という状態をもたらすとされています。
第3チャクラ(マニプーラ)
第3チャクラが開かれていると自己肯定感や自分で人生を進めている感覚・判断や意思の力が高まります。意思が明確となるためしっかりと人生を前進させていくことができ、他者とも良い距離を保てるようになります。
第3チャクラに詰まりがあると、感情面ではうつ状態・共依存・怒りを感じやすく、肉体面では消化器系の不調・胃腸の不調・糖尿病・アレルギーなどを引き起こすとされています。
第4チャクラ(アナハータ)
第4チャクラは「ハートチャクラ」とも呼ばれ、愛や人間関係を司ります。第3チャクラで自分との関わりが築けたものを今度は他者にも感じられるようになります。自分へも他者へも信頼が持て、愛をもって生きることができます。
第4チャクラに詰まりがあると、精神的には自己愛が欠如し、他者のことも信頼できなくなります。肉体面では循環器系や肺・気管支系や胸腺へと悪い影響を及ぼすとされています。
第5チャクラ(ヴィシュッダ)
第5チャクラは感情表現を司り、自己・他者ともへのコミュニケーションに関連します。このチャクラが開かれていると自己表現が上手にでき、満足感を得やすくなります。
第5チャクラに詰まりがあると精神面では独りよがりで傲慢になり、肉体的には喉部分に不調を感じます。言いたいことが言えない、という場合もこのチャクラに詰まりがあるとされます。
第6チャクラ(アージュニヤー)
第6チャクラが開かれていると物事を外側から見るのではなく、内側から本質を見抜けるようになります。芸術や美から魂に栄養を与え、直感力にも優れます。
この第6チャクラに詰まりがあると、被害妄想や集中力の低下へと繋がり、本質を見ることはできず外側に踊らされます。肉体面では頭痛や目の疾患へと繋がるとされています。
第7チャクラ(サハスラーラ)
第7チャクラは他の6つのチャクラが開かれると自然に開き、スピリチュアルな物事・意識と繋がっています。このチャクラが開かれていると全てを信頼でき、安らかで思いやりが持てます。
この第7チャクラには詰まりがあるとエネルギー不足となり、いつも疲れやすく、自分の居場所がないように感じます。肉体面ではエイズ・アルツハイマー・てんかんなどへと繋がるとされます。
ヨガレッスンで聞く「7つのチャクラ」って?特徴・場所・開くためのおすすめポーズ
ヨガでチャクラを開くためにどんな意識を持てば良いの?
チャクラを開くためには瞑想を行うと良いでしょう。この場合、音や強い光を遮断し、集中しやすくリラックスしやすい環境を作ることが必要です。
環境が整ったらヨガの座法を取り、ゆっくりと腹式呼吸を数度行い、意識を呼吸に集中させます。集中できたと思ったら第1チャクラから順に意識を集中させます。
- 第1チャクラ→尾てい骨に意識を集中し、鼓動を意識する。身体が暖かくなるまで行う。
- 第2チャクラ→丹田に意識を集中し、第1チャクラのエネルギーが下から上へ上がることを意識する。
- 第3チャクラ→胃腸部分を意識し、下からのエネルギーが上へ上がることを意識する。
- 第4チャクラ→心臓に意識を集中し、心臓が心地よい草原となっていることを意識する。下からのエネルギーが上へ上がることを意識する。
- 第5チャクラ→喉に意識を集中し、冷えた水に喉が潤うことを想像する。下からのエネルギーが上へ上がることを意識する。
- 第6チャクラ→額に意識を集中し、見えないもの・見たいものを想像する。下からのエネルギーが上へ上がることを意識する。
- 第7チャクラ→頭頂部へ意識を集中し、第1チャクラから上がってきたエネルギーが頭頂部へと抜けていくことを意識する。
チャクラはどこか1箇所が開けば良いというものではなく、すべてのチャクラのバランスが重要となります。そのため、第1チャクラから順番に開くことを意識して瞑想を行いましょう。
チャクラの開きによって得られる覚醒体験とは
チャクラが開かれることによって様々な覚醒体験を得る人がいます。クンダリーニという人体の根源的なエネルギーが身体内部を上昇し、数ヶ月の間恍惚状態になったり、頭が真っ白になるという体験もあるようです。
しかしその体験は強烈なものであるゆえ、中には肉体・精神のバランスを崩し、異常をきたす人もいるようです。
クンダリーニを覚醒させるためには師に習う・上昇したエネルギーを頭頂部から逃がすという注意が必要です。
ヨガとチャクラの関係について書かれているおすすめの書籍3選
メアリー・ホーズリー著・チャクラパワーを開く
ヨガポーズや瞑想を行いながらチャクラを整えるワークがプログラムされた書籍。教室を持つ著者により書かれ、分かりやすいと評判。
キャロライン・メイス著 7つのチャクラ
人間の「気」から「病」を読み取る直感療法の第一人者である著者。チャクラ・エネルギーから人間の病状を読み取り改善へと促します。ヨガがメインでは書かれていませんが、チャクラについて分かりやすく興味深く解説されています。
西川眞知子著・ヨガのポーズの意味と理論がわかる本 ヨガの古典とインド哲学に学ぶチャクラ理論とアーユルヴェーダ
ヨガ経験者にも初心者にも楽しめる内容で、ヨガポーズがどんな効果を持ち、どのチャクラに対応しているかなどが丁寧に解説されています。ヨガだけでなくアーユルヴェーダとの関わりについても書かれています。
チャクラを開いて身体の詰まりを取り除こう!
・ヨガレッスンで聞く「7つのチャクラ」って?特徴・場所・開くためのおすすめポーズ