ヨガの検定試験が話題
「検定」といえば何を思い浮かべますか?もっとも有名な英検、漢検などを思いつく方が多いのではないでしょうか?他にも世界遺産検定、マナー検定など文化趣味教養に関する検定もあります。ではヨガは?実はヨガにも検定があります。その名も「ヨガ検定」。そのままですが、一体どんな検定なのでしょうか。
“検定”と“資格”の違い
ヨガに興味のある方はヨガの検定を受けて、ゆくゆくは仕事にしてみたいと思うかもしれません。しかし“検定”は“資格”とは違うものです。両方とも試験を受けて、実力や能力を証明するという点では同じです。資格は直接仕事に結びつくもので、基準を満たせば免許状が発行されます。免許状がないと業務をすることができないものです。それに対して検定は力量や知識があるという証明のみということになります。
誰でも受験できるの?
ヨガ検定は受験資格がありません。経験は不問で年齢や性別に関係なく誰でも受験することが可能です。漢検や英検などの他の検定と同じですね。
ヨガのプロフェッショナルはみんな検定に合格してる?
ではヨガを教えるインストラクターさんや、ヨガで有名なプロフェッショナルの人はこのヨガ検定に合格しているのでしょうか。探してみたのですが有名人でヨガ検定にチャレンジした、という方は見当たりませんでした。しかしヨガ検定には1級の上にインド政府公認の「プロフェッショナルヨガ検定」があります。この検定は世界中で認められる“資格”に相当します。これに挑戦した芸能人がいます。
片岡鶴太郎さんの場合
プロフェッショナルヨガ検定はヨガプロフェッショナルとしての能力を正当に認証および証明する事を目的とした資格で、レベルは知識の深さ・難易度によりレベル1からレベル4に分けられます。 日本ではレベル1しか実施されていません。このプロフェッショナルヨガ検定に挑戦したのが、最近ヨガ漬けの生活が話題になった片岡鶴太郎さん。レベル1に見事合格されました。
ヨガの検定試験を受けるメリット
検定試験は知識や能力の証明であり、資格のように仕事に直接つながるということはあまりないのですが、このヨガ検定の5級・4級は無料で、しかもネットで受験できます。気軽に受験することが出来る上、今の自分の知識を確認するのにちょうどいいのではないでしょうか。仮に不合格だったとしても解きながら自分の知識の偏りが分かることでよりヨガへの理解が深まります。もちろんプロフェッショナルヨガ検定であれば世界で通用する“資格”として仕事を得ることも可能かもしれません。
ヨガ検定試験の概要
主催者
《ヨガ検定》
一般社団法人全日本ヨガ連盟が主催しています。この連盟はインドの伝統文化であるヨガの本質を正しく捉え、それを実践することでヨガの哲学と正しいインド文化を広く啓蒙し、ヨガを通じて各国と交流し、平和活動に寄与することを目的として設立されています。
《プロフェッショナルヨガ検定》
一般社団法人全日本ヨガ検定協会が主催しています。プロフェッショナルヨガ検定を実施する事を目的に設立された一般社団法人です。
開催日・試験会場
《ヨガ検定》
4・5級はネットで随時受験可能です。1~3級はホームページで随時更新してくようです。
《プロフェッショナルヨガ検定》
2018年2月に5回目のレベル1の試験が東京の駐日インド大使館で開催されました。
https://yogakentei.com/first.html
受験料
《ヨガ検定》
4・5級は無料、3級は7000円、2級は10000円、1級は18000円です。
《プロフェッショナルヨガ検定》
レベル1ヨガインストラクターの試験料は、25,000円(税別)です。筆記または実技のどちらかのみを再試験される方の試験料は、20,000円(税別)です。合格者の方は、試験料の他に、後日認定証発行料と登録料として3,000円(税別)が必要となります。
試験内容
《ヨガ検定》
4級・5級
ヨガの基礎知識から学び、正確な情報を得て、実践していくことを目標にしたレベル。
3級
会場で筆記試験実技試験を受験します。歴史、ヨガ哲学、解剖生理学、ヨガの効用、ストレスマネジメント、太陽礼拝、基本的なアーサナが問われます。
2級
会場で筆記試験・実技試験を受験します。優秀なアマチュアヨギ―、ヨギ―ナになるための哲学、歴史、病気内容、食事、呼吸、アーサナ、美徳が問われます。
1級
1級は2級を取得することで受験資格が得られます。1級は公式会場で筆記試験と実技試験を受験します。レッスンカリキュラムの作り方、スクール開設運営、ヨガマットの並べ方、指導のための話し方などが問われます。
《プロフェッショナルヨガ検定》
4つのレベルが設定されています。
レベル1-ヨガインストラクター
レベル2-ヨガティーチャー
レベル3-ヨガマスター
レベル4-ヨガアチャリヤ
レベル
《ヨガ検定》
4級・5級
ヨガの基礎知識から学び、正確な情報を得て、実践していくことを目標にしたレベル。4級5級はホームーページで無料で受験することが可能です。3択問題です試験時間は無制限なので気軽に挑戦することが出来ます。
3級
会場で筆記試験実技試験を受験します。歴史、ヨガ哲学、解剖生理学、ヨガの効用、ストレスマネジメント、太陽礼拝、基本的なアーサナが問われます。検定料は7000円で試験時間は一時間です。
2級
会場で筆記試験・実技試験を受験します。優秀なアマチュアヨギ―、ヨギ―ナになるための哲学、歴史、病気内容、食事、呼吸、アーサナ、美徳が問われます。検定料は10000円で試験時間は1時間半です。
1級
1級は2級を取得することで受験資格が得られます。1級は公式会場で筆記試験と実技試験を受験します。レッスンカリキュラムの作り方、スクール開設運営、ヨガマットの並べ方、指導のための話し方などが問われます。検定料は18000円で試験時間は2時間です。
《プロフェッショナルヨガ検定》
レベル1は筆記試験と実技試験が実施されます。
筆記試験は、選択問題形式で50問出題され制限時間は90分です。
ヨガの本質と基礎およびヨガプラクティスについてと、人体と心の基礎知識について問われます。
実技試験は、1時間前後でデモンストレーションと質疑応答が出題されます。 太陽礼拝、ヨガアーサナの知識や呼吸と瞑想、指導スキルなどが問われます。
どんな勉強が必要?
今のところ、1級~5級に関しては公式の参考書は出ていないようですがプロフェッショナルヨガ検定はインド政府が編集したテキストがあります。また模擬試験問題もホームページで公開されていますのでこれを一度見て対策を立てるといいでしょう。
まとめ
実際に体を動かすことも大事ですが、理論が頭に入っているとまたヨガを違った面から理解することが出来るでしょう。まずは誰でも無料で受けられるヨガ検定から挑戦して、今の自分のヨガに対する理解度をチェックしてみてはどうでしょうか?
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