曲げわっぱにお弁当を詰めると、見た目も明るくなったり、木の香りが食欲をさらに誘ってくれますね。ぜひこだわりの曲げわっぱを手に入れませんか?曲げわっぱの正しいお手入れ方法についても解説します。
曲げわっぱとは?
曲げわっぱとは、薄い一枚の木の板を曲げ、山桜や白樺の皮で綴って底を付けてあります。わっぱ、めっぱ、めんぱ など地方によって呼び方も異なります。ヒノキや秋田杉をはじめとする美しい木目と色合いが美しいだけでなく、香りの良さが食欲をそそると老若男女から改めて人気を集めています。おひつや御節を入れるものだけでなく、とくにお弁当箱に使える曲げわっぱが特に大人気です。
曲げわっぱのお手入れ方法について
曲げわっぱには、無塗装のものと塗装のものと二種類あります。
無塗装の曲げわっぱは、お湯で汚れをさっと落として、よく乾かす程度にしましょう。洗剤をあまり使わない方がいいです。
塗装のものについても、表面にウレタン塗装などしてあるものは普通に洗えますが、漆塗りは中性洗剤がベストです。
お気に入りの曲げわっぱを手に入れたら、お手入れにも気をつけて曲げわっぱのお弁当ライフを楽しんでみませんか?では、ここからおすすめの商品を紹介していきます。
無塗装の曲げわっぱおすすめブランド
木そのものの素材感がでる、何も表目に塗っていないタイプはスギやヒノキなど色が薄い白木を使っています。上品な曲げわっぱがお好きな方はこちらがおすすめです。ご飯を詰めるときは少し表面を濡らしてから入れるとこびりつきにくくなります。また、余分な油をとっておかずを詰めることでシミになりにくく長く使うことが出来ます。
・栗久(くりきゅう)
大館曲げわっぱの有名ブランドの一つ。
経済産業大臣指定伝統工芸士(大館曲げわっぱ)の資格のある職人が手作りしている本物です。おひつやしゃもじも人気の栗級は、天然秋田杉の白木を使用した国産最高級の曲げわっぱの一つで昔から愛されています。まっすぐで上品な木目が美しいですね。
お弁当箱やお盆だけでなく、曲げわっぱの徳久利も作っていますよ。お酒にも良い香りが付きそうです。
・博多曲物(はかたまげもの)
福岡県馬出の曲げ物も歴史の長い芸術作品。
博多の町で400年以上の長きにわたって博多曲物を作ってきた柴田家の十八代目として家業を継ぐのが女性であり、母であり、職人である「柴田玉樹」さんです。「博多町家ふるさと館」の実演コーナーでは毎週木曜日に彼女の曲げわっぱ作りが見れるようですよ。角に汚れの付きにくい丸い形も人気ですが、写真のような四角の曲げわっぱはサンドイッチなど洋風な使い方もできますね。
・柴田慶信商店(しばたよしのぶしょうてん)
曲げわっぱといったら秋田県大館市が日本一有名といっても過言ではありません。
ウレタン塗装の臭いが気になる本物を求めている人におススメしたい商店です。秋田杉が本来持っている吸湿性は冷めても美味しいご飯にしてくれ、食欲をそそる芳香、殺菌効果で飯が傷みにくくご飯を詰めてから常温で一昼夜も痛まず持つほどなど本来の曲げわっぱの特徴を最大限に生かしています。
秋田まで行かなくても浅草にもお店を構えています。ネットでほとんどのものが買える時代ですが、商品を手に取ってみたい方には嬉しいですね。
塗装ありの曲げわっぱおすすめブランド
無塗装は香りがいいですし、木の質感なども一番味わえますが、手入れを難しく感じる方も多いので、塗装をしてある使いやすい曲げわっぱもオススメです。ウレタン塗装は曲げわっぱの一番メジャーな塗装の一つです。手入れが簡単なので人気があります。
・りょうび庵
秋田県大館で「伝統工芸士」にも認定されているベテランの方が作る曲げわっぱのブランドです。
2017年設立という新しいブランドながら、長く大館で曲げわっぱ作りをされている「伝統工芸士」の成田敏美さんが手がける曲げわっぱ。白木の無塗装はおかずの色移り・油染みやカビが心配ですが、ウレタン塗装された曲げわっぱなら手入れが格段に楽なため、気楽に使うことが可能です。ウレタン塗装でもすべすべした木肌の心地よさはそのままなので、曲げわっぱを初めて使う方にはウレタン塗装されたものがおすすめ。
仕切りもついており、サイズは約480mlが入る「小」と約560mlが入る「中」の2種類。どちらも150g以内ととっても軽いので持ち運びにも便利です。残り物を詰めるだけでも、美しく美味しそうに見える曲げわっぱです。
りょうび庵
・大館工芸社(おおだてこうげいしゃ)
樹齢150~200年の天然秋田杉を使う人気なブランドです。
日本三大美林のひとつに数えられる秋田杉を使った曲げわっぱを提供しています。形も豊富で、丸から楕円形、はんごう型や様々な形を作っているので見ているだけでも楽しいです。
お弁当箱だけでなく大館曲げわっぱの特注セイロは、蒸すことによって杉の香りがお料理に広がっておススメです。ウレタン塗装をしていない商品も沢山あるので、自分の好みを選択してください。
・尾鷲わっぱ(おわせわっぱ)
三重県尾鷲市の伝統が引き継がれてきた漆器の曲げわっぱです。漆塗りは抗菌効果もあり、お弁当箱としてぴったりですね。さらに、長く使うとツヤが出て味も出てきますよ。刷毛塗りや摺り漆塗りなど、漆の塗り方によって木目を感じられるものや、しっかりと漆の高級感がでたものなど多種多様な曲げわっぱがあります。
明治二十年より現在四代目になる伝統技法の尾鷲わっぱを作ってきた「ぬし熊」さんは、尾鷲産の厳選されたヒノキのみを使用し、木地から塗りまでをたった一人の手で一つ一つ丁寧に作っています。レンジ対応している漆器という点も忙しい方にとってはそのまま温められるので助かりますね。漆の塗り直しなどをすれば100年もつかえるというエコな商品でもあります。
・漆器かりん本舗(しっきかりんほんぽ)
秋田や飛騨の国産本物の曲げわっぱが低価格で手に入る曲げわっぱの大手通販ショップです。
曲げわっぱによく合う風呂敷やお箸セットなども売っているので一気に揃えることができます。男性用、女性用だけでなく子供サイズも作っているので子供に曲げわっぱのお弁当を食べさせたい方にもおススメです。
プレゼントにも喜ばれそうな名前入れや、まげわっぱには珍しい模様入りなどバリエーション豊富な提案をしています。
漆器かりん本舗
まとめ
人工的な素材では味わうことの出来ない温かさ、天然素材だからこそ長く使い込むほどに味の出る曲げわっぱ。是非一度手に取ってみてはいかがでしょうか。