私たちの料理生活に欠かせない「マヨネーズ」と「ケチャップ」の中でも、オーガニックなものを選びたい方におススメの商品を知ってもらうとともに、有機JAS認証とは何かを理解して賢くオーガニック製品を選べるようになりましょう!
皆さんの家の冷蔵庫にもある「マヨネーズ」と「ケチャップ」は私たちの生活に欠かせない調味料ですよね。普段の食生活で出番が多いからこそ、その原材料やメーカーさんなどこだわりたいものでもあります。今回はオーガニックマヨネーズ、オーガニックケチャップについて詳しく紹介します。
最近よく聞く「オーガニック」「有機」とは!?
日本でもオーガニック野菜や有機野菜など、農薬や化学肥料に頼らないで作られる野菜たちなどを求める人が増えていますね。オーガニックと有機に違いがあるのかと思う方もいるかもしれませんが、同じ意味です!そして日本においてオーガニック(有機)のルール作りをしているのは農林水産省の有機JAS規格です。
「有機JASマーク」がない農産物と農産物加工食品をオーガニック(有機)と表示することは法律で禁止されているので(農林水産省HP内参考URL農林水産省HP内参考URL)、まずオーガニックかどうかを見分けるにはこのマークを目印にしましょう。自然食品屋さんの青果やその加工品の多くにこのマークを見かけるので知らずに見ている方もいるかもしれませんね!
オーガニックケチャップはどんな種類があるの!?
まずは有機JASマークがパッケージなどに付いている、「オーガニックケチャップ(有機ケチャップ)」の中でも特に私がおすすめする商品を紹介していきます。
・amritara ぶどうの甘みで仕立てた有機ケチャップ
人気国産オーガニックブランドのケチャップ。
有機JASマークから分かるように全てオーガニック原料にこだわったケチャップです。さらに、ほとんどのケチャップに使われる精製された砂糖を使わずに、オーガニックの野菜や果物などの素材の甘みやうま味だけで作られているんですよ!
・光食品 有機トマトケチャップ
オーガニックや無添加にこだわる徳島県の会社、光食品の食材はファンという方もいらっしゃるのでは?有機トマト加工品のラインナップも豊富で、ガーリック味のトマトソースやピューレなどもあります。もちろん全て有機JASが付いてあるので日本の法律にのっとって本物のオーガニックケチャップと言えますね。
・デルモンテ 有機トマトケチャップ
トマトやタマネギをはじめとする原材料は全てオーガニック、そして素材の美味しさを生かすために塩分を30パーセントカットしている点も素晴らしいですね。デルモンテのケチャップを使っていたという方はぜひこの機会に有機にトライしてみてください!
最近では「有機トマト使用」など、原料の一部はオーガニックを使用しているというケチャップもよく生産されているのですが、他に添加物や気になる原材料が入っていないかはちゃんと皆さんが表示を読んで確認してくださいね!中には有機JASマークがないケチャップでも価格もお手頃で原料も素晴らしいものがありますよ。
・Annie's Natural Organic Ketchup
最近では個人で外国商品を輸入購入できるiHerbなどのサイトでオーガニックケチャップを手にする人も増えていますね。写真左下に写る「Annie's Natural」のオーガニックケチャップなどはアメリカのオーガニック認証USDAマークが付いています。原料はトマトペースト以外には、蒸留白酢(ホワイトビネガー)、水、サトウキビ砂糖、海塩、玉ねぎ、オールスパイス、クローブなどスパイスもしっかり入っているのでハインツのケチャップなどが好きな人ははまってしまうと思います。海外ものはパッケージデザインがおしゃれなので食卓に置いた時にも雰囲気がありますよね。
・大地 有機トマトケチャップ
有機栽培のトマト・玉葱をたっぷり使ったケチャップ。
有機JASだけでなく、ヨーロッパのオーガニック認証やエコサート認証もつくオーガニックケチャップはなかなか珍しいですよね。有機純米酢だけでなく有機純りんご酢をブレンドした酸味と甘みがバランスのいいケチャップです。
・エサンテ オーガニックケチャップ
アムウェイが作った有機JAS認証付ケチャップ。
主原料のトマトペーストはもちろん、食塩以外の原材料全てにオーガニック素材を使用した有機JAS認証のケチャップです。アムウェイの販売方法は様々ですがフード製品(ギフト、ネットオンリー コーナー製品を含む)のDCから10円が、東北復興支援プロジェクトへの寄付(募金)として積み立てられるところは良いですね。
エサンテ オーガニックケチャップ
・ハインツ オーガニックケチャップ
アメリカ、オーガニック教会USDA認定のオーガニックケチャップ。
大人気ケチャップシリーズ「ハインツ」のオーガニックケチャップ。最近話題となっている巨大スーパーコストコで扱われていることから、コストコにお買い物に行った方々がブログで紹介し、人気を集めています。
オーガニックケチャップ
国産のオーガニックマヨネーズは存在しない!?
上記のオーガニックについての説明した際に出てきた「有機JASマーク」の対象は農産物と農産物加工食品、加工食品、飼料及び畜産物です。オーガニックが盛んなヨーロッパでは肉や魚、卵、乳製品など動物性の食材についてもオーガニック認証のルール作りが定められています。
日本のオーガニック界の課題なのですが、日本では野菜や果物をはじめとする農産物や農産物加工品(ジャムや漬物などなど)は確立されていますが、魚介(魚や海藻)や酪農品(肉、卵、牛乳やチーズ)などのオーガニックについてルールは存在するのですが、残念ながら盛んではありません。オーガニックビーフやオーガニックフィッシュなどをスーパーで見ることはまだ少ないですよね。また、農産物以外は規制が消費者にとって分かりにくいこともあり、例えばハチミツは蜂から作られるので農産物加工食品の対象ではないので、外国のオーガニック認証のマークが付いていても日本で「有機JASマーク」を付けなくても違法ではありません。
なんだかややこしいなと思って来ましたか?
「オーガニックマヨネーズ」の話に戻りましょう!マヨネーズの原料といえば卵や油ですよね。野菜たちに比べて欧米に遅れをとる日本の動物系のオーガニックですが、山梨県の黒富士農場のリ「アルオーガニック卵」など、精力的に有機JAS認証を獲得したオーガニック卵もあります。ですのでその有機卵と有機の油などを使えばオーガニックマヨネーズの完成です。ただ、2017年7月現在では、原料を全てオーガニックにしたマヨネーズは見つかりませんでした。
有機JASではないけど無添加マヨや外国のオーガニック認証付きマヨなら日本でも手に入る!!
そこでどのマヨネーズを選ぼうかという話になってくるのですが、皆さん諦めないでください。国産でも素晴らしいマヨネーズを作っているメーカーさんがありますし、海外から輸入される全て原料が現地のオーガニック認証を獲得したものが日本に入って来ています。
・Delouis オーガニックマヨネーズ
フランスのオーガニックスーパーBio c Bon(ビオセボン)の日本第一号店が麻布十番にオープン。Delouis のマヨネーズもそちらで購入できるようです。
Amazonなどではガーリックマヨネーズであれば送料も含めるとだいぶお高くなってしまいますが、手に入りますよ!
Delouis オーガニックガーリックマヨネーズ ByAMAZON
国内でも無添加で原料にこだわったマヨネーズがあるので紹介します!
・ななくさの郷 松田のマヨネーズ
鶏たちを狭いゲージに入れるのではなく、のびのびとした平飼いの環境で育てる動物愛護の考えも動物関係のオーガニック規定に入っています。ななくさの郷さんのマヨネーズは、国土の狭い日本でも平飼いにして育てた鶏たちの餌も遺伝子組み換えや農薬散布されたものは与えず、使用する油も圧縮一番のなたね油でオススメです。偽物のエキストラバージンオリーブオイルや安い油でも話題になっていますが、2番絞りの油は化学薬品(ヘキサン)を使用して抽出したり、精製の工程に化学的に合成された食品添加物を使用することがあるので安心できる油というのは大事なポイントです。甘口と辛口のパターンがありますよ。
・CHAYA 豆乳マヨ
マクロビオティックな食生活に気をつけている方ならご存知のCHAYAさん。マクロビレストランだけでなく、食品開発もしていてその中で卵を使わないヴィーガン向けの豆乳マヨもございます。卵アレルギーの方も安心して使えそうですね!
・マイファームオリジン 平飼いニワトリ「のらたまご」 マヨネーズ
のびのびと平飼いされた鶏の「のらたまご」は卵、そしてそんな卵から作られるプリンなども人気です。のらたまごマヨネーズは化学調味料をもちろん使用せず、酸味を抑えた味なのでお子様にも食べやすい商品です!瓶入りというのもかわいいですよね!
・YAMASUKE 僕のためのマヨネーズ
放し飼い有精卵「娘のためのたまご」や遺伝子組み換えの心配がない米油を使った、油や玉子に徹底的にこだわったマヨネーズです。その他にも、南会津、国権酒造さんの酒粕を原料とした本格醸造酢も採用し、シンプルだけど卵が楽しめる野菜に合わせたいマヨネーズです。
余裕があれば手作りにも是非挑戦してみて
ケチャップやマヨネーズは手作りだってできます。新鮮な作りたて調味料なんて素敵ですよね。最近ではアンチエイジングを意識して体を酸化させないために、体にいい油のチョイスが大事にしている方も増えて来て、MCTオイルやココナッツオイル、亜麻仁オイル、アボカドオイルなど数々の油が登場していますよね。加熱していいものと適さないものなどそれぞれの長所があるので用途によって使い分けたいですし、マヨネーズを作る際にはブレンドしてオメガ3,6,9などバランスよく摂取できるオリジナルブレンドなども手作りで作ってみてはいかがですか?